どうやって決める?エレベーターの定員

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

ビルには付きもののエレベーター。
満員のエレベーターに乗ろうとしたら、定員オーバーのブザーが鳴り、あえなく乗るのをあきらめた人も多いはず。
では、このエレベーターの定員とは、どのようにして決められているのでしょうか?
そして、例えば4畳分くらいの広さに定員3名というような、ゆったりとした定員のエレベーターを設置することなどはできたりするのでしょうか?
今回は、エレベーターの定員がどのようにして定められるのかについて見ていくことにしましょう。

定員の決め方

エレベーターの定員は、最小積載荷重という数値をもとに決められます。
ここで注意したいのは「最小」であって「最大」ではないことです。

エレベーター内の広さは、幅(間口)・奥行き・高さという3つの指標で表されます。
このうち、幅と奥行きを掛けたものがエレベーターの床面積にあたるわけですが、実は、この床面積から計算される積載能力を備えたエレベーターを設計しなければならないことが法律によって定まっています。
そして、その「床面積に計算される積載」荷重が最小積載荷重にあたるのです。

最小積載荷重が決まれば、それを一人当たりの体重で割り、小数点以下の端数を切り捨てたものが、そのエレベーターの定員となります。
なお日本の場合、定員を決めるための計算に用いる一人当たりの体重は65Kgと定まっています。

このようにエレベーター内の広さ(床面積)が決まれば、おのずと定員も決まってくるわけですから、広々とした室内にごく限られた定員という、ゆったりとしたエレベーターを作ることはできないのです。

定員を超えた場合の安全装置

次に、定員をオーバーした場合の安全について見てみましょう。
まず、エレベーターの安全で一番大事な部分といえば、カゴにつながれたワイヤーということになりますが、このワイヤーに関しては設計上、破断する強度の10倍の安全率を確保することとなっています。
ですから、定員がオーバーして、最大積載量の10倍に相当する重さ分に達したとしても「計算上は大丈夫」ということになります。

しかし、実際にはエレベーターの床下に重量を検知するためのセンサー(ロードセル)が設置されており、最大積載量の110%を超える重量がかかるとブザーが鳴って、ドアが閉まらなくなるようになっています。

最後に

先ほど述べたように、定員を決めるための計算に用いる一人当たりの体重は、日本の場合65Kgに定まっていますが、この数字は、北アメリカでは72.5Kg、ヨーロッパでは75Kgとなっています。
それ以外の国でも、基本的にはこの3つのうちのいずれかを基準としてエレベーターの定員が決められているようです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
  • マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編
ビルの管理費用削減・エレベーターの費用削減などについて、
お気軽にご相談ください。
03-6272-8690
お問合せフォームはこちら