エレベーターのブレーキ~減速はブレーキの役割ではない?~

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はじめに

目的のフロアが近づくとエレベーターの速度が落ち、やがて段差ができないよう適切な位置に停止する。
実は、このときエレベーターの速度を落としているのは、「ブレーキ」ではありません。
今回はエレベーターのブレーキについて、その概念と仕組みを見ていくことにしましょう。

エレベーターのブレーキとは?

先ほども述べたように、動いているエレベーターの速度を落とす役割を担っているのはブレーキではありません。
では、エレベーターにはブレーキは付いていないのでしょうか?
そんなことはありません。
エレベーターには、ちゃんとブレーキが備え付けられています。

ブレーキの役割

すると「エレベーターのブレーキ」は何の役割を果たしているのでしょうか?
目的のフロアに停止し、人や荷物の乗降が行われている間、エレベーターは動くことなく、その位置をキープしながら停止しています。
実は、この位置をキープする役割を担っているのが「エレベーターのブレーキ」なのです。

ブレーキの仕組み

エレベーターの駆動方式には、いくつかの種類がありますが、現在の主流になっているのはトラクション式(つるべ式)のロープ式エレベーターです。
この種のエレベーターでは、ワイヤーの両端に人が乗るカゴとつり合い用のオモリが取り付けられており、巻上機の駆動力によって両者を上げたり下げたりしています。
ですので、何らかの方法によって、この巻上機が作動しないようにすれば、エレベーターは停止した位置をキープすることができるようになります。
この「巻上機が作動しないようにしておく」仕組みがエレベーターのブレーキであり、その種類には「ドラム式ブレーキ」と呼ばれるものと「ディスクブレーキ」と呼ばれるものがあります。

ドラム式ブレーキ

巻上機のモーターの回転軸には、綱車(滑車に相当するもの)とともにブレーキドラムが取り付けられており、一緒に回転しています。
このドラムに摩擦材を押し付ければモーターは動かなくなる、つまり巻上機が作動しないようになります。
これがドラム式ブレーキの仕組みです。

ディスクブレーキ

モーターの回転軸に取り付けられたブレーキディスクを、ブレーキパッドで挟むことによって摩擦力を発揮し、巻上機が作動しないようにするのがディスクブレーキです。
この方法は比較的新しい技術で、ドラム式ブレーキに比べてブレーキの動作部分を小さくすることができるため、ブレーキが利き始めるまでの時間が短い、保守がしやすいといったメリットがあります。

最後に

ここまで見てきたように、エレベーターのブレーキは停止した位置をキープするための働きを担っています。
では、動いているエレベーターの速度はどのように落としているのでしょうか?
初期のエレベーターでは、上で説明したようなブレーキが減速の役割も担っていました。
しかし、現在普及しているエレベーターの多くはインバーターによって制御されており、動いているエレベーターの減速と停止も、このインバーターによって制御されているということになるのです。

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