エレベーターの煙感知器について

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

日々多くの人々が利用するエレベーターは快適な輸送手段として、安全第一で毎日稼働しています。
このエレベーターの安全対策に関しては消防法で定められており、安全運行のためのガイドラインも設けられています。
この記事では、その中でも火災発生時の検知機器である「煙感知器」について紹介していきたいと思います。

エレベーターに標準設置されている煙感知器について

火災発生の検知に関してエレベーターに設置されている設備としては、煙発生に反応する「煙感知器」、熱に反応する「熱感知器」、炎に反応する「火災報知器」があります。
その中でも煙感知器は、主にエレベーターシャフト(昇降路)の天井に設置されます。
天井に設置される理由は煙の特質にあります。
通常、煙の主成分となる炭素は粒状の固体のため、上にのぼることはありません。
しかし火災により空気が暖められると周りの冷たい空気より軽くなってしまうため、上にのぼります。
こののぼってきた煙を天井面でキャッチし、火災発生を感知する仕組みが煙感知器なのです。
建物内の空気に含まれる煙の濃度が一定量を超えると、煙感知器は火災発生の信号を発するようになっています。

エレベーターは火災発生を検知したとき、そのビルの避難階(一般的には出口がある階)へ直行します。対して地震を検知したときは、エレベーター閉じ込めを防ぐためにも最寄り階に緊急停止します。

安全のため煙感知器はボックスの中へ

この煙感知器は、機器の転落防止のため、エレベーターシャフト天井部に設置された点検ボックスに収納されています。
また火災発生時に速やかに感知することができるよう、定期的点検が法令で義務づけられています。
なお点検の際は、事故防止の観点からエレベーターの稼働を一時停止して行うことも定められています。
ちなみにエレベーターと機械室が完全に分かれている場合、煙感知器は機械室に設置されます。

煙感知器の点検について

火災が起きたときに真っ先に危険を知らせてくれる煙感知器は、設備の維持管理がとても重要です。
煙感知器の点検は、機器設置状況や、稼働状況の確認を行います。
また床型(床に据え置くタイプ)と、壁型(壁に掛けるタイプ)があります。
さらに収納する点検ボックスをシャフト上部に取りつけることで、点検時外に機器を取り出すことができるので、作業を安全に行えるようになっています。
これらは消防法で定められています。
定期点検をしっかり行うことで、経年劣化などによる損傷や不具合をいち早く見つけ出し、緊急時に適切に作動するようメンテナンスしていきます。

最後に

煙感知器の点検のために点検箱の扉を開けたときにエレベーターが稼働していた場合、それを緊急停止させるための装置を装備することが法制化されています。
このため、エレベーターが停止していない状態で煙感知器の点検を行うと、エレベーターが予告なしに緊急停止することとなり、場合によっては人身事故へとつながってしまうこともあります。
このため、煙感知器の点検については、点検業者と綿密なスケジュール打ち合わせを行った後に実施するようにしましょう。

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