エレベーターと手すり ~昇降機と法律の意外な関係~

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

私たちが普段何気なく使うエレベーターは、商業施設のほかマンションなどにも導入されており大変身近なものです。今回のお話は、エレベーターと手すりの関係について紹介します。

エレベーターの中=かご

人が乗るエレベーターの空間は「かご」と呼ばれ、停電灯や外部との連絡を可能にする装置の設置が義務付けられています。それらは、緊急時や地震発生時に利用者の安全を守るために必要とされています。では、手すりはなぜ設置されているのでしょう。

エレベーターのバリアフリーを考える

過去、エレベーターといえば、手すりはごく限られた範囲で取り付けられる程度で、多くは手すり無しのシンプルな内装でした。

エレベーターはすべての人にとって安全で便利な上下階の移動手段です。そのため、誰もが支障なく操作や乗降できる構造であり、かつ非常事態にも情報を把握し迅速な対応ができなくてはいけません。

このことから、2006年に高齢者・障がい者等の移動の円滑化の促進に関する法律「バリアフリー新法」において、手すりもエレベーターの構造基準に必要なものとなりました。

バリアフリー新法

そもそも「バリアフリー新法」とは何なのかを説明すると、これは平成18年の12月20日に施行された法律で、「交通バリアフリー法」と「ハートフル法」を一つに統合したものです。エレベーターについては「公共交通移動等円滑化基準」が適用され、手すりの取り付けが標準化されたのも、この法律があってのものです。

設置の意味

手すりの取り付け高さについては75~80センチ程度で、その理由は上記で述べた通り、身体の不自由な方や高齢の方でも手すりをつかみやすくするためで、転倒事故を防ぐ目的を果たしています。

後付け

手すり無しのエレベーターは手すりの後付けができないのではとお思いの方がいることでしょう。しかし、手すりのみでも販売はされています。これは古いエレベーターをリノベーションする方にとってありがたいことではないでしょうか。なお、実際はエレベーターの施工会社と協議をしながらの取り付けが必要となります。

また、エレベーターのリノベーションを行う際、手すりの取り付けもセットでやってくれる施工会社もありますので、この点については見積の際に確認してもらうとよいでしょう。

まとめ

古いエレベーターにも手すりは後付けが可能ですが、エレベーターの改善や改修に関しては「建築物移動等 円滑化基準」に適合させる必要があります。

エレベーターの設計において、高齢者や障がい者等が安心して目的の空間まで移動できるようにするため、移動の際の負担を軽減する必要があります。かごの中に設置されている手すりもその配慮の1つです。

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