キュービクルとJISについて

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

発電所で作られた電気は、はじめ数十万Vという超高圧の状態で送電線に送られ、何回かにわたって電圧が変換(変圧)された後、街中の電線を流れるときには6600Vまで電圧が下げられた状態になっています。
ただ、「下げられた状態」と言っても、6600Vという数字は通常の電気機器で使用するにはまだまだ高すぎる電圧であり、ふつうは電柱に設置された変圧器によって100Vもしくは200Vまでさらに電圧が下げられたうえで、それぞれの家庭へ送られています。

一般家庭の場合は、このような方式で問題がないのですが、工場やビルのような大量の電気を必要とする施設の場合には、同じような方式を採用すると技術面や経済性などの点で問題が生じてしまうので、自施設に6600Vの電流を引き込み、変圧する必要があります。
それを行うための設備がキュービクルです。

ところで、このキュービクルはもちろんのことながら産業製品であり、JISによって標準的な規格が定められています。
そこで今回は、キュービクルとJISの関係について見ていくことにしましょう。

そもそもJISとは

JIS(Japanese Industrial Standards)の正式名称は「日本産業規格」です。
これは何かと言えば、日本の産業製品における「基準」にあたるものです。
何のためにこのような基準が設けられているのでしょうか?

少し想像してみてください。
もし、あらゆる産業製品に何の基準も存在していなければどうなるでしょうか?
各メーカーが作る産業製品は多様化・複雑化し、無秩序な状態となっていくかもわかりません。

しかし、このような基準が存在すれば、互換性の確保、生産の効率化、公正性の確保、技術の向上、安全性の確保、環境保護等を実現しやすくなります。
そうなると、製造者側、消費者側の双方にも利益となります。

JISは、このような目的で設けられているのです。

なお、JISの正式名称は、昭和24年以来、長らくの間「日本工業規格」でしたが、平成30年の法改正により名前が改められ、令和元年7月1日より「日本産業規格」となりました。

キュービクルのJIS規格

最後に、キュービクルに関するJISの規定を見ておきましょう。

JIS(JIS C 4620:2018)では「需要家(ビルや工場等)が電気事業者から受電するために用いるキュービクル式高圧受電設備」(公称電圧6600V、周波数50Hzもしくは60Hz、系統短絡電流12.5kA以下の回路に使用するもの)で容量が4000kVA以下のキュービクルが規格の適用範囲とされています。

また、「キュービクル」の定義は「高圧の受電設備として使用する機器一式を一つの外箱に収めたもの」であり、「引用規格」「用語及び定義」「使用状態」「種類」「性能」「構造及び機器」「形状及び寸法」「機器及び材料」「試験」「製品の呼び方」「表示」など多岐の項目にわたって規格の内容が細かく定められています。

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