キュービクルのトランス容量選定などについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

ビルのような比較的大きな建物では、一般家庭と比べて多くの電気を必要とします。
このため、一般家庭のように「電柱に取り付けられた変圧器(トランス)で電線から取り込んだ電気の電圧を下げる」というやり方では技術的にも経済的も無理が生じてしまいます。
そこで電線から直に電気を引き入れ、ビル内で電圧を下げる必要が生じるのですが、そのために設置されるのがキュービクルであり、キュービクルの内部で電圧を下げる(変圧する)役割を担っているのがトランスです。
今回は、キュービクルのトランス容量選定の方法などについて考えてみることにしましょう。

トランス容量の選定

では、トランスの容量(キュービクルの容量)は、どのようにして選定すれば良いのでしょうか?
これは厳密に言えば、ビル内で使われる電気機器の使用電力量を計算し、そこから容量を選ぶことになります。
ただ、この方法では煩雑な計算をしなければなりませんし、専門的な知識も必要になってきます。

したがって、ビルなどの場合、使用電力量の計算やそれに伴う最適な容量の選定に関しては、キュービクルを納入する業者に相談して決めるというのが一般的なやり方でしょう。
また、ビルに設置される電気機器に関しては、それほど大きな違いが存在することは少ないため、ビルの面積から必要な容量をある程度は推測することも可能です。

容量を表す単位

ところでトランスの容量は、ボルトアンペア(VA)もしくはキロボルトアンペア(kVA)という単位で表されます。
kVAはVAに1000を乗じたものです。
そして、このVAという単位は電圧(V)と電流(A)を乗じたものとなっています。

ここで、「あれ?電圧×電流ならW(ワット:電力)じゃないの?」と思われた方もおられるでしょう。
それはその通りなのですが、VAも電力を表す単位なのです。

両者はどう異なるのでしょうか?

実際のところ、「電力」はそのすべてが機器の中でちゃんと働く(有効に消費される)わけではありません。
機器の中で働かない(有効に消費されない)、「無効電力」というものも存在します。

つまり、機器の中でちゃんと働く電力(有効電力)を表す単位がW、有効電力と無効電力双方を合わせた電力を表す単位がVAとなっており、トランスの容量は後者の電力(皮相電力と呼ばれます)で表されるわけです。

最後に

最後にトランス容量の計算方法についても触れておきましょう。
これは、トランスが単相と呼ばれる方式か、三相と呼ばれる方式かにより異なってきます。
単相の場合、トランスの容量(VA)=出力電圧(V)×出力電流(A)となります。
三相の場合は上記の式に、さらに1/√3を乗じたものになります。
また特徴としては、三相式は効率性に優れ、一方で単相は、電圧が低く、配線も少なくて済み、安全性に優れるという点があげられます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
  • マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編
ビルの管理費用削減・エレベーターの費用削減などについて、
お気軽にご相談ください。
03-6272-8690
お問合せフォームはこちら