キュービクルは受変電設備?配電盤?分電盤?

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

オフィスビル等の電気使用量が多い施設で、電線から取り込んだ電気の電圧を変換するために設置されるキュービクル。
「キュービクル式受変電設備」などと呼ばれることもあります。
また、配電盤と呼ばれることもあります。
「受変電設備」と「配電盤」。

何が違うのでしょうか?
ところで、「分電盤」というものもあります。

これもまた、どう違うのでしょうか?
結論から言うと、キュービクルは受変電設備または配電盤に該当し、両者は同じものです。
分電盤は、設置される場所や役割が少し異なります。
以下で詳しく見ていくことにしましょう。

受変電設備

文字通りに、電気を「受け取って」「変換」するための設備のことです。

発電所で作られた電気は、はじめ数十万Vという非常に高い電圧で送電線に送られます。
なぜこのような非常に高い電圧になっているのかと言えば、電圧が高ければ高いほど送電時のロスが少なくなるためです。
その後、電圧は途中何ヶ所かの変電所で変換され、街中に張られた電線を流れる頃には6600Vにまで下げられています。
この6600Vの電気が、電柱に取り付けられた柱上変圧器で100Vもしくは200Vまでさらに変換されたうえで、低圧ケーブルを通じ各家庭に供給されているわけです。

ところが、オフィスビルや工場のように多くの電気を必要とする施設の場合、一般家庭に供給する時と同じようなやり方で電気を送ろうとすると、非常に大きな低圧ケーブルが必要となります。
これは、技術的にも経済的にも現実的とは言えません。
そこで、ビルや工場の内部に6600Vの電気を「受電」し、施設内の電気機器で使える電圧に「変電」するための設備を設置する必要が生じるのです。
このための設備が「受変電設備」です。

また、受変電設備の役割は「受電・変電」だけではありません。
落雷や漏電等の事故が発生した場合に電流を遮断して、事故による影響が他の部分へと波及してしまうのを防ぐ役割も担っています。

なお、受変電設備には、キュービクル式以外にも開放式のタイプも存在しますが、安全性、省スペース性、信頼性、メンテナンスの行いやすさ等の観点から現在ではキュービクル式のほうが広く普及しています。

配電盤と分電盤

前者の配電盤とは、電線を流れている電気を高圧のままで施設内へと受け取り、施設内の電気機器で使用できる電圧へと変換して、施設内の各所へ「配る」設備のことです。
つまり、先ほど説明した「受変電設備」と同じ設備の違う呼び名と言うことになります。

一方、分電盤とはキュービクル(受変電設備・配電盤)から配電された電気を、さらに末端の各々のコンセントや電気機器へと「分ける」役割を担う設備のことを言います。
ビル等では基本的に各フロアに設置されていますし、ビル以外の一般家庭でも電気を使用する限りは分電盤が設置されています。
「ブレーカー」が収められた箱と言えば、お分かりになる方も多いのではないでしょうか。

最後に

以上で見てきたように、ビル等に設置されているキュービクルは、「受変電設備・配電盤である」ということになります。
また、設置されている場所や役割が、受変電設備・配電盤とは少し異なるものとして「分電盤」があるということです。

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