
はじめに
近年ではIT化が進み、パソコン・プリンターなどの電子機器は欠かせないものとなっています。比較的小さな規模のオフィスビル・店舗などにとってもキュービクルを設置することは珍しくありません。
しかしキュービクルは大変高額なのがネックです。
そこで今回はキュービクルのレンタルとリース、そしてその違いについて説明したいと思います。
購入すると高いキュービクル
いったん購入すればキュービクルは10~15年もちます。
ではそのくらい長い間経営するのであれば購入した方が早いのではないかと思われるかもしれません。
しかしキュービクルにかける初期費用は施設別では以下のようになります。
・コンビニなど:約200万円
・スーパー、病院など:約300~400万円
・それより大規模な電力を必要とする施設(工場など):約600万円以上
そしてキュービクルは購入すれば終わりではありません。
定期的なメンテナンスも必要になりますので、これ以上の出費が必要となります。
レンタルとリース
では、キュービクルをレンタルまたはリースで使用する場合、何が異なるのでしょうか。その違いとメリットとデメリットについて見ていきましょう。
レンタルのメリットとデメリット
キュービクルのレンタルは、途中解約が可能であること、そしてメンテナンスもレンタル会社が行ってくれます。
そういった維持費もレンタル会社負担であることがメリットです。
建設現場・仮設店舗・仮設電源といった短期間の利用に適しています。
デメリットとしてはレンタルがリースに比べ高額であることです。
具体的な金額だと2、3年以上レンタルすれば前述の購入金額より高くなります(レンタル料は1か月10万円ほど)。
そのため数十年規模で経営する場合、レンタルは適していません。
リースのメリットとデメリット
キュービクルのリースを利用すれば、販売商品と同様の性能検査がされたものが手に入ります。
リース会社によって異なることもありますが、搬入・配線工事・試験・点検、そして最後に撤去まで会社が行ってくれるところもあります。
また、レンタル品と違いオーナーの要望に合ったオーダーメイドのキュービクルを受け付けてくれるところがあります。
そして、購入するわけではないので固定資産税を払わなくて良いところもメリットになります。
レンタルと比べると、長期間の利用に適しているといえます。さらに購入と比べても、初期費用が抑えられることもリースの魅力です。
一方でデメリットは、途中解約ができないところです。
仮に事業が失敗してキュービクルを手放すときは、違約金を払わなくてはいけません。
そして長年利用していると購入するより総額が高くなることがあります。
経営が安定したところでリース契約更新の前に契約終了を考え、購入を考えた方がよさそうです。
まとめ
例えばリースから切り替えてキュービクルを購入すると、いままでリース会社が行っていた点検などのメンテナンス作業は所有者が行う必要が出てきます。
自分のオフィスビル、店舗をどう運営していくかによってキュービクルのレンタル・リース・購入を考えていくとよいでしょう。