キュービクル内部の機器に対する塩害防止策について~フィルター設置など~

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

海の近くにあるビルなどにキュービクルを設置する場合、塩害に対する対策を考えなければならないケースがあります。
海からくる潮風によって腐食や故障が発生するからです。さらに故障の程度によっては人が死傷する事故へとつながる可能性もあります。
ところで塩害対策というと、機器の収納された金属製外箱に対する塗装がまず考えられますが、内部に塩分が入りにくいようフィルターを設けるなど内側機器に対する措置も重要になってきます。
そこで今回は、キュービクル内部の機器に対する塩害防止策について考えてみることにしましょう。

主要な塩害防止策

キュービクル内部の機器に対する塩害を防止するには、以下のような対策が考えられます。

塩分の侵入を防ぐ

まず一番効果的なのは、キュービクルをビルの内部(屋内)に設置するという方法です。
屋内であれば、よほどのことがない限りは塩分にさらされません。そのためトラブルが発生する可能性はかなり低くなります。
ですが、スペースなどの都合でどうしても屋外に設置しなければならないケースもあるでしょう。
そのような場合でも、できるだけ内部に塩分が侵入しないような方策が必要になります。
具体的には、通気口などに塩害対策用の耐塩フィルターを取り付けることが挙げられます。
耐塩フィルターは、高分子材料などで作られており、外気の入り口になる通気口などに設置しておけば、塩分の侵入を防ぐことが期待できます。
ただしフィルターには寿命(一般的には半年ないし1年)があり、それを超えると性能が劣化するため、定期的な交換の実施が重要です。
また、外気の入り口になる通気口などを海側とは逆の方向に設置したり、海側にあって空気の通り道になりそうな部分を密封したりして、できる限り海岸方向からの風が入らないようにする策も、ある程度の効果があります。

塩分による腐食を防ぐ

腐食を防止する方法を採用することも塩害対策としては有効です。
具体的には、亜鉛メッキを施した部品を使用したり、あるいは部品を樹脂製のものやステンレス製のものに取り替えたりといった方法が考えられます。
ただしステンレスは、種類によっては塩分に弱いものもありますので、塩分に対する耐性があり腐食が発生しにくい種類の素材を選ぶことが重要になってきます。
またこれ以外にも、機器の表面に塩分への耐性が高い塗料を定期的に塗るという方法もあります。

最後に

今回は、キュービクル内部の機器に対する塩害防止策について考えてきました。
キュービクルの内部には高圧の電気を処理する機器が配置されており、そのような機器に塩分が付着すると、短絡(ショート)や漏電などが発生する原因となり、最悪の場合には人の死傷事故にもつながりかねません。
海の近くにある施設にキュービクルを設置する場合には、設置業者と打合せをして入念な塩害対策を行うことが重要です。

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