キュービクルの塗装

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

キュービクルの特徴として、第一に挙げられるのは、変電のための設備が金属製の外箱に納められていることです。この外箱の大きな役割と言えば、内部に収納された機器を気候的な条件から守ることが挙げられるでしょう。その場合に重要になってくるのが、この外箱の「塗装」です。

そこで今回は、キュービクルの塗装について考えてみることにしましょう。

JISによる規定

外箱は、本体(ベースを含む)、屋根、扉、囲い板、底板で構成されており、材料に関して本体、屋根、囲い板は「HIS G 3131」又は「JIS G 3141」に規定する鋼板が用いられています。厚さに関して、屋内用は標準厚さの設定が1.6mm以上、屋外用は標準厚さ2.3mm以上とされており、同等以上の機械的強度を保つ必要があります。

ただし、換気口については「JIS G 3555」又は「JIS G 3556」に規定する金網、エキスパンドメタルにしてもよいとされています。

設置する環境に合わせた塗装

キュービクルの外箱は屋外だけでなく、塩害のおそれがある海岸部、寒冷部などでも設置できるように、数多くの塗装仕様があります。環境設置に合わせて、仕様を決める必要があります。

海の近くに設置するときは特に注意が必要

塩分を多く含む風の影響を受ける湾岸部であれば、表面塗装を耐塩害仕様とする必要があるでしょう。また、海岸から300m以内に設置されている場合、重塩害対策として塗装をさらに厚塗りしたり、亜鉛溶射鋼板の採用、給気口への除塩フィルターを取り付けるなど追加対策もしっかりと検討することが大事です。

艶についても指定がある

キュービクルの色は地味にベージュ、グレーといった標準色の採用が良いとされ、見え掛かりとなるような場所には、標準色以外の塗装を求められる場合もあります。
色だけでなく艶も指定する場合があり、下記にて「全艶、艶なし、半艶」それぞれの艶の特徴を見ていきましょう。

全艶

汚れに強く、雨水によって表面の汚れが良く落ちるという利点がありますが、光の反射が強いため眩しさを感じやすく、目立ってしまう傾向があります。

艶なし

全く艶のない仕様で、汚れに弱く、屋内に使用するのが前提とされ、ロッカーと似た艶なので、見え掛かり分電盤を設ける場合に適しています。

半艶

全艶と艶なしの中間であり、屋内外のどちらでも使用可能な仕様となっています。

最後に

電気を回していくための機器として考えられたキュービクルの外箱は、鉄で作られています。そのため、屋外などに設置する場合には、雨や塩害などいろいろな影響を受けることになります。そのような影響をできるだけ避け、サビや破損を防ぐために塗装という面でもしっかりと考えられているのです。

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