キュービクルの点検義務

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

大型商業施設や工場、ビルなどでは、電力会社から6600vの電気を直接受電し、ビル内で使用できる100vや200vに変圧しています。
そのための設備がキュービクルです。
ビルなどで電気を使用するために必要な設備ですが、もし、故障してしまい漏電すると、ビル内の設備だけでなく周辺の施設も停電するなどの被害が出たり、火災の原因などにもつながりますので定期点検が義務付けられています。
そこで、どのような点検が必要なのか、その内容をみていきましょう。

点検義務

点検する場合は、主任技術者免状の交付を受けている人のもと作業を行います。
また、経済産業大臣の許可があれば免状の交付を受けていない人を選任し作業を行うことができます。
キュービクルのメンテナンスの内容は法律で定められていませんが、保安規定を作成し点検義務を守ることが決められています。
保安規定の内容としては、職務及び組織・保安教育・巡視・点検・検査などがあります。
また、非常時の措置や保安についての記録も定められています。
これらの規定は、事業所単位で作成し、そのルールを守り安全を確保する必要があります。

点検時の手順

定期点検は年に1回程度の頻度で、電気設備を停止させて行うので周知を徹底することが大切です。
定期点検では、点検のほかに、測定器具などを使用したり動作試験や清掃なども実施します。
ここで作業手順の一例を上げてみます。

1.作業前の準備
安全用具・測定器具・検電器の機能確認
2.作業前の打合せ
作業環境の確認、設備の現状確認、作業内容の周知、服装の点検、工具(測定器等)や安全用具の点検と配置、連絡責任者等との打合せ
3.停電操作
停電操作手順による確認、関係者との周知徹底
4.短絡接地器具の取り付け
検電器による無電圧や放電棒による残留電荷の放電確認、標識板の取り付け
5.点検作業
外観・観察点検と清掃、絶縁抵抗測定試験、接地抵抗試験、動作特性試験、その他の測定・試験
6.作業結果の見直し
短絡接地器具の取り外し、標識用具等の取り外し、測定器・工具・安全用具等の員数を確認、清掃用具の片付け、関係者に終了を通知
7.送電操作
人員の点呼、送電操作手順による確認、関係者に周知徹底
8.点検結果の報告・説明

まとめ

今回、キュービクルの設置者は保安規定に基づき管理業務を実施しなければならないことを見てきました。
電気主任技術者に該当する人がいない場合は電気保安協会などに外部委託することもでき、その場合は保安管理を委託先が行います。
キュービクルは、ビル内で電気を使用するために必要な設備でもあるので、故障などがないように、しっかりと点検をしておかなければなりません。
万が一、事故が発生してしまったらビル内の停電だけでなく、影響範囲が広範囲に及んだ場合、損害賠償を請求されることや周辺の施設が病院であれば人命にも関わります。
そのような事故が絶対に発生しないように、保安規定を守り、点検業務を忘れず行っていくようにしましょう。

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