キュービクルを設置する場合に必要な離隔距離について

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

あなたは自分が働いているオフィスビルの屋上に行ったことがありますか?
行ったことがある方なら、そこにある大きいロッカーのような施設を見たことがあると思います。
実はあれは、変電システムが内蔵された「キュービクル」というものです。
オフィスビルなどは一般家庭と違い、直接高電圧を引き込みキュービクルで変電・分配しています。
高電圧施設は、一つ間違えば漏電・火事につながる扱いの難しいものです。
そのため「どれだけ他のものと離すべきか」「スペースはどれくらい設けるべきか」といった規定が存在しています。
今回はそんなキュービクルの離隔距離について紹介していきます。

離隔距離

キュービクルを屋外に設置する場合と屋内に設置する場合、それぞれに対して次のような離隔距離の規定があります。
なお、以下で紹介する離隔距離の規定は「JEAC 8011-2014 高圧受電設備規程」(一般社団法人日本電気協会編集)によるものです。

屋外に設置する場合の基準

(1)キュービクル本体と建物との間には3メートル以上の離隔距離を確保しなければなりません。
ただし、キュービクルの面する部分が不燃材料でできているか、または覆われている外壁で、開口部が存在しないケースではこの限りではありません。
また、火災予防上の問題がないと消防長が認めた構造を持つキュービクルが設置されているケースでは、次に紹介する(2)の規定に準ずることとなっています。
そのような構造のキュービクルとしては「告示適合キュービクル」(消防庁告示第7号「キュービクル式非常電源専用受電設備の基準」に適合する製品)や、「認定キュービクル」および「推奨キュービクル」(日本電気協会が認定する製品および推奨する製品)があります。

(2)キュービクル本体とその周囲との間には「1メートルに保安上有効な距離(人が移動するのに支障がない距離)を加えた距離」を確保しなければなりません。
ただし近接する部分が不燃材料でできていて、かつ、その開口部に防火設備(防火戸など)が備えられている時には、後で説明する屋内に設置する場合の基準に準ずることができます。

屋内に設置する場合の基準

(1)操作面(遮断器や断路器の設置されている面)については「扉の幅に保安上有効な距離を加えた距離」を確保しなければなりません。
なお、この場合、最低でも1メートル以上の距離が必要です。

(2)点検を実施する面については、60センチ以上の距離を確保しなければなりません。

(3)溶接やねじ止めで強固に固定されている構造で、換気口のある面については20センチ以上の距離を確保しなければなりません。
なお、この場合で換気口のない面については、特に規定は定められていません。

最後に

今回は、キュービクルを設置する場合に確保しなければならない離隔距離についてまとめました。
なお、地方自治体の定める条例によっては、今回紹介した距離と異なる離隔距離を確保しなければならないケースもあります。
このため、設置前には地域の消防署などに相談するようにして下さい。

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