キュービクルで定められている規格について

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マンガでわかるビル経営 エレベーター保守管理費用削減編

はじめに

オフィスビルでは多くの電力・高電圧を必要とします。
しかし、そのままの電圧では使えないので高圧受電設備が必要になります。
この設備として必要な機器が入った金属製の箱をキュービクルと呼びます。
大きな電圧であることから、きちんと定めなくては漏電・感電など大きな事故につながる恐れがありキュービクルには一定の規格が定められています。

日本工業規格(JIS)としての規格

日本工業規格(JIS)C4620において、キュービクルは「高圧の受電設備として使用する機器一式を金属箱内に納めたもの」と定義をしています。
基本的に、以下のものがJIS上では規定されています。
・公称電圧6.6kV
・系統短絡電流12.5kA以下の回路
・受電設備容量4000kVA以下

この電圧・電流・容量以上であっても金属製の箱に受変電設備を収納したものを一般的にキュービクルと呼ぶこともあります。

環境や天候におけるキュービクルの規格

キュービクルや中の設備は金属性であるため、雨風などにさらされ続けたまま放置するとサビたり汚れたりして危険な状態になることがあります。
そのため、環境・天候に応じてJISは一定の規格を定めています。
以下、(JIS)C4620:2004より引用になります。

雷対策としての規格

キュービクルに落雷がないようにするためのものです。

避雷器は、主遮断装置の電源側に設けた断路器の直後から分岐し、避雷器専用の断路器を設けることになっています。
ただしPF・S形(負荷開閉器と高圧ヒューズで保護する構成となっているもの)では、主遮断装置の負荷側の直後から分岐し、避雷器専用の断路器を省略することができるとあります。
また、キュービクル引き込み用ケーブル電源側に避雷器(避雷素子を含む)が取り付けられている場合、あるいは地中配電線路から引き込む場合は、避雷器を省略することができます。

塩害対策としての規格

海岸付近では、潮風によってキュービクルに被害がおよぶことを防がなくてはいけません。
耐久性に優れた塗料で塗装するなどの処理を行わなくてはなりません。
しかしベースに溶融亜鉛メッキを施している場合は、それがサビや腐食を防ぐ役割をし、長期間耐久できるのでその施工がされているキュービクルの場合はさらなる塗装処理は必要としないこともあります。
塩害の影響が大きい地域で使用する場合は、受渡し当事者間(設計者とビルオーナー)で十分な話合いをして、協定をする必要があります。

結露対策としての規格

寒い地域、標高が高い地域では結露が発生する恐れが高まるので、その対策です。

屋内用については、周囲温度が-5~+40℃の範囲。ただし、24時間の平均値は、+35℃を超えてはいけません。
屋外用については、周囲温度が-20~+40℃の範囲。ただし、24時間の平均値は、+35℃を超えてはいけません。
山など標高の高い地域であっても、標高1000m以下に設置する必要があります。

まとめ

このように、キュービクルにはさまざまな規格があります。
しかしビルオーナー自らがその規格通りに塗装したり電気回路を見るということは難しいので、メンテナンス業者に頼むのが通常です。
複数のメンテナンス作業の中にキュービクルメンテナンスを含む業者もあれば、キュービクル専用の業者もいます。それぞれの場合に合わせ、自社に合った業者に依頼しましょう。

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